■[補足]E型肝炎について
□2004年4月22日
□パキスタン・クエッタ▼概要
前回肝炎について書きましたが、少し補足します。▼日本にもある
E型肝炎は実は日本にもあることで近年注目を集めています。特に子豚が持っているようですが、豚は通常加熱して食べるので、あまり問題にはなりません。むしろそれより深刻なのは野生の鹿やイノシシが持っているという点です。特に北海道では鹿の生肉を食べる習慣があり、実際私も在札中に何度も舌鼓を打っているわけですが、これには一定のリスクがあるだろうと言うことです。実際に激症化して死亡した例すらあります。人事ではありませんね。▼E型の特徴
A型と似ているとして一言でかたづけてしまいがちですが、いくつか違いがあります。まず、激症化率が0.1%と言われるA型に対して1%と高いです。特に妊娠後期の女性の場合20%に達するそうですが、かなり危険と言うべきでしょう。それから終生免疫がつかないと言うことも指摘されています。つまり私がまたかかるリスクを持っているという事です。
A型と違いワクチンがまだ無いことも大きな違いです。もちろんA型のワクチンにしても人によって抗体ができない場合があります。打ったから安心と言うことはできません。▼フィルターで除去できるか
今回再出発にあたり、スイス製のカタダインという浄水器を購入しました。0.2ミクロンというサイズで、細菌なら確実に除去できると歌っています。しかし肝炎のウイルスのサイズはなんと0.03ミクロン。もちろんこれがプカプカ浮かんでいるのか、それとも細菌などに寄生しているかはわかりません。メーカー側は後者の意見であり、ウイルスも除去できそうなことを言っていますが、理論的には通過可能なのです。
しかもこれらのウイルスは外殻が無いそうで、加熱や酸にも強いというから驚きます。つまりここの様な高原では煮沸消毒も時間をかけたりしないと完全とはいえなさそうと言うことです。▼感染力は弱いが
幸いウイルスの感染力は腸チフスなどと比べ、かなり弱いらしいです。水に混ざる場合ではかなりの濃度がないと集団感染に発展しない等と書かれています。それより実は問題ありそうなのが、排便後手でおしりを洗う習慣です。このとき水を入れる壷はもちろん皆共同ですし、またナンやチャパティーを手で食べる習慣とリンクします。左手は不浄のものとして禁忌されていますが、例外的にチャパティーを裂く際には使うことが黙認されています。当たり前のことですが、手をよく洗う事が大切ですね。ただし、先に紹介したようにA,E型肝炎ウイルスは外殻がないので、表面活性剤では殺菌されないそうです。▼すべてに完璧はない
そんなわけで、水に関しては依然信頼できそうなメーカーのミネラルウォーターを買うことが一番と言えます。あとは手をよく洗い、生ものに気をつけることでしょうか。それでも完璧ではありません。そのリスクを最大限に減らしながら健康第一、抵抗力を保ちながら旅をするしかなさそうです。
これから砂漠地帯を走りますが、すべて飲む分のミネラルウォーターを持っていくことは無理です。従って、場合によりフィルターで濾しただけの水を飲むこともあるでしょう。
心配と言えば心配ですが、リスクは十分減らせますし、第一人が居ないようなところですから肝炎もなさそうですね。
参考資料 http://www.tokumen.co.jp/kanzo/
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