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□題名 [コラム]自転車の話 □送信場所 直方市 □送信日 2002.4.7 ▼サスペンション 今回の自転車はキャノンデールジャパン(株)さんの協力により、安価に提供していただいている。特徴は軽くて丈夫で個性的なところだ。見た目の美しさに惹かれて衝動買いしてしまう人も多いらしい。 この自転車、またまた特殊なサスペンションを備えている。ヘッドショックだ。 通常の自転車では、サスペンションは二重構造の筒がスライドすることで動くようになっている。その筒は二本組でそれ自体がフォークを構成する。一方ヘッドショックではハンドルをまわす部分(ヘッド)にユニットが入っている。この構造はキャノンデール独自でありメンテナンスに困るとか、互換性がないとか、旅行用としてはいろいろな問題点があげられていた。しかし今回大阪で内部分解とメンテナンス方法を教えていただくことができ、また今までの使用実感からかなり自信を持つことができるようになった。 わかったことは、下手をしない限りは非常に頑丈である点だ。通常のサスペンションはスリーブ同士がすれて動くため、その磨耗といった問題は避けられない。それに筒が変形した際には即動かなくなってしまう。 一方ヘッドショックの場合はニードルベアリングとなっており、強固な鋼のプレート同士が軸状のベアリングを介して動く。つまり錆を出さない限りはほぼ半永久的に使えるわけだ。それにこの機構はヘッドの部分に隠れているため、よほどのことがあっても傷つくようには思えない。 問題はいかに錆を出さず、定期的にグリスアップするかだ。これを厳密にやるには特殊工具が多数必要で非現実的。そこで今回はユニットだけ外せる工具を持ち、上下からグリスを注入する事にした。折衷案だがなかなかいけそうだ。 きちんと整備されたヘッドショックは結構良く動く。バネ下に荷物が積まれているが、それでも役立ってくれている。願わくばリアにもサスペンションが付くといいのだが。 近未来の自転車はツーリング用でも前後サス付きが当たり前になるだろう。自転車という長い歴史を持つ乗り物も年々確実に進歩しているのだ。 ▼センターリッジのタイヤ 大阪でナショナルタイヤ(株)さんを訪問し、資材協力をしていただけることになった。ツーリングタイヤというと基本的にオンロード用ということで細かい凸凹が付いただけのものが主流かと思っていたが、実際にはセンターリッジと呼ばれるタイヤが良いようだ。センターリッジはオンオフ用タイヤの中間といえるもので、ブロックタイヤの中央が一筋につながり、転がり抵抗が小さくなるようになっている。一方タイヤの脇にはブロックがあり、悪路でも滑りにくい。実際に使用した感じでもセンターリッジのタイヤはオンロード用並に転がり抵抗が軽い。多少重い面もあろうが、ゴムが厚い分パンクしにくいし長持ちもしそうだ。そして大きな差がでたのが段差を斜めに乗り上げるときのグリップ力だ。オンロード用ではズリズリと滑ってしまうようなケースでも結構滑らない。今まで中途半端なイメージがつきまとっていたセンターリッジだが、かなり使えると実感している。 蛇足ながらナショナルタイヤさんではタイヤレバーを使わずにタイヤを外す方法を教えていただいた。これは知っておくと便利。おばあちゃんの知恵みたいなもの、と謙遜されていたが、目の鱗がとれる思いがした。 ▼スポーク 悪いことにスポークが折れ始めてしまった。車輪を形づくっているステンレス製のロッドだ。それがいとも簡単に(?)ピキッという音とともに折れてしまう。変な音が聞こえたら要注意だ。ブレーキを軽く当て、車輪にゆがみが出ているかを確認する。36本あるうちのたった一本でもスポーク折れたら車輪はひしゃげ、悲鳴を上げる。即交換が必要だ。 スポーク交換は易しい。単に外して新しいものをねじ込めば良いだけだからだ。15分もかからない。隣と同じくらいのテンションにすればその後の振れとり作業も不要な位だ。 問題は後輪の右側のスポークが折れた時。この場合はギアがじゃまになるのでスプロケットを外す手間が加わる。悪いことに力学的に負担がかかるのは後輪右側と決まっており、よりによってここばかり折れると相場も決まっている。ピキッ、またかぁとため息をつき、30分間の修理に取りかからなければならない。 ちなみに折れるのは通常首の部分だ。しかし今回前輪ではネジの根本から折れている。これはリムとハブの関係がわるく、斜めに引っ張ることになり、根本に変な負担がかかるからだ。ハブダイナモのフランジが大きいことが災いし、何を血迷ったのか8本組(*)で組んでしまったことが事態を悪化させた。わかってしまえば当たり前のことだが、やってみないとなかなか想像が付かないものだ。 ちなみに低価格以外のMTBはスポーク32本が標準的。今回36本を初めて試したが、振れが出にくい印象を持った。前輪は大差ないが、後輪はわざわざ36本にする価値があるかもしれない。 *注・8本組 36本のスポークで車輪を組む場合、ラジアル組を除くと6本組、8本組の二種類がある。一般に8本組の方がスポークが長くなる分衝撃吸収性が良いなどと言われるが大差ないと思う。6本組の方がスポークのネジの付け根にかかる無理な応力が微妙に小さくてすむ。こちらも大差ないが。 ではまた。 | TOPページ | コラム |
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